同一住所で複数の会社を経営されている方からのご依頼で、そのうちいくつかの会社の本店住所を同日付でA区からB区の同じ住所へ移転させるご依頼を受けて手続完了・・・と思ったら、実際は本店移転を行っていない会社まで誤って依頼してしまったとのご連絡・・・。
ということで、完了してしまった本店移転登記を抹消することになりました。

A区を管轄する登記所(A登記所)とB区を管轄する登記所(B登記所)は異なっていましたので、もともと本店移転登記申請を行う際にはB登記所への登記申請もあわせてA登記所へ行います。
これを抹消するときの登記申請はどのように行うかという点について、本店移転の登記手続の例に従い処理するとした先例があります(昭和45.3.2民事甲875号民事局長回答)。つまり、A登記所とB登記所への抹消登記申請をあわせてA登記所へ行うこととなります。
A登記所で審査し、B登記所へ送られ、B登記所で登記記録を抹消し、それからA登記所の登記記録を復活させます。
添付書類としては、無効の原因について記載した上申書を添付しました。
登録免許税は各登記管轄ごとに2万円、計4万円となります。

登記所の方も混乱しており二転三転したのが、印鑑カードの取り扱いです。
従前の印鑑カードが復活するのか、新規交付する必要があるのかということですが、色々とやり取りがあったのち、最終的には新たに印鑑カードの交付申請を行うこととなりました。